空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫)

空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫)

によって ジョン・クラカワー


4.7 5つ星のうち(21人の読者)

空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫) - 内容紹介1996年3月のネパール入国からベースキャンプ設営、順次キャンプを延ばし、5月10日の大量遭難にいたるまでを、各国の公募隊参加者の動向や彼らの証言をもとに組み立てられた山岳ノンフィクションです。 著者のクラカワーはアメリカのアウトドア誌のレポーターとして、ニュージーランド人ガイドの率いる公募登山隊に参加、その実態をレポートするはずだったが、たまたま事故の当事者となり、幸運にも生還することができました。 5月10日の登頂後、下山中、悪天に襲われ、あいついで6人が死んでいくさまを詳細に描いた後半は、読者の胸をうちます。著者は、帰国後、辛抱強く取材を重ね、本書を著わし、世界15カ国で出版、ベストセラーとなりました。原題は『空へ INTO THIN AIR』内容(「BOOK」データベースより)1996年5月10日、日本人女性第2登を果たした難波康子をはじめ6人の死者を出した遭難事故がエヴェレストで発生した。アメリカのアウトドア誌のレポーターとして、公募登山隊の実態をレポートするために参加した著者が、たまたま事故の当事者となり、生存者の証言など徹底取材のすえに著した山岳ノンフィクション。世界15カ国で出版、ベストセラーとなった。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)クラカワー,ジョン 1954年生まれ。シアトル在住のアウトドア・ライター。アメリカの代表的アウトドア誌『アウトサイド』を中心に執筆活動を続ける。アラスカのデビルズ・サム単独登攀などの記録をもつクライマーでもある 海津/正彦 1945年、東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業。翻訳家。学生時代から登山に親しみ、ヒマラヤ、アルプスで先鋭的な登攀を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫)の詳細

本のタイトル : 空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫)
作者 : ジョン・クラカワー
ISBN-10 : 4635047512
発売日 : 2013/7/31
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 18.16 (現在のサーバー速度は28.31 Mbpsです
以下は 空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
興味深く読みました。本書の大半は淡々とした事実を書いていくノンフィクションです。事実、といっても、クラカワー本人の視点がどうしても入ってしまうものですから、あくまでも彼からみた事実ということです。例えば、「Aの足取りは重かった」と書いてあっても、慎重に進んでいたかもしれないし、体調が悪かったのかもしれません。その辺りは、あくまで著者の主観ということになります。とはいえ、著者自身が書いていることですが、登場人物のほとんどに面談、電話でインタヴューを行った上での著書ですから、生存者に関する記述は、一定の客観性があると思います。本書は低高度から順に章立てしてあります。私は1996年のエベレスト遭難事故をwikiで先に読んでいたこともあり、最大の焦点となる遭難前から遭難後までの記述はかなり後半になって登場しました。しかし、そこまでの淡々と、まさに一歩一歩踏み固めるような記述があり、じわじわと締め付けていくような感覚になりました。著者自身にとって「まずいこと」も隠さず書いてあります。当事者でありつつも、著者として客観的にあろうとつとめる姿が垣間見えます。また、本著の刊行後、別の本と食い違うところがあったようですが、それに対する追記部分があります。日本人の登場もあります。内容については詳しく書かない方がよいと思いますので、買うなり、借りるなりしてお読みください。ネタバレしないようにします。読み方についてですが、文章自体はそれほど難解ではありません。ただ、登場人物が非常に多いです。冒頭に当日いあわせた隊の名前(だいたい登場人物)のリストがあります。10人くらいは頻出するので、名前と行動などをメモしていくと、より読書が深まると思います。約500ページの分量がありますし、文字も小さい方のフォントですので、章ごとにでも休憩していくと、より本書の世界に没入できると思いました。まさに、登山で幕営するように。冒頭にエヴェレストの地図があります。エヴェレストには経由地にそれぞれ名前がついていますので、詳しくない方は地図にいったり戻ったりして読むと理解しやすくなると思います。なお、ここで登場するimax隊が撮影した映画が2015年11月公開ですので、あわあせて、見ようと思います。個人的な感想ですが、じわりじわりと小さなズレが重なっていき、ある瞬間に一気に瓦解するような雰囲気で、読書は重い足取りとなりました。ずっしりとした重みがありました。

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