外科の「常識」―素朴な疑問50
外科の「常識」―素朴な疑問50
によって 安達 洋祐
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外科の「常識」―素朴な疑問50 - 内容(「BOOK」データベースより) それは必要ですか?これまで慣習的に行われてきた外科の“常識”をあらためて考える。
外科の「常識」―素朴な疑問50の詳細
本のタイトル : 外科の「常識」―素朴な疑問50
作者 : 安達 洋祐
ISBN-10 : 426000767X
発売日 : 2009/4/1
カテゴリ : 本
ファイル名 : 外科の-常識-素朴な疑問50.pdf
ファイルサイズ : 21.94 (現在のサーバー速度は26.02 Mbpsです
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優秀な外科医の言葉って、心に響きます。注意深い観察と、深い経験と、それらに基づいた信念が、ひしひしと伝わってくるからです。内科医からみて、手術はとても怖いです。生きたひとの体、それぞれみんな違うもの、にメスを入れていくのは、一歩先がみえない怖さがある。ひとつひとつが、不確実な決断。一部しか情報がない中で瞬時に決断する、という恐ろしいことを、自らと自らの先輩の経験に基づいた強い意志を武器に繰り返すのが外科医としての仕事なのだろうと、見ていて感じる。患者と一緒に悩み迷い続けることを忘れた内科医はだめ医者ですが、悩み続けて決断できない外科医はほんとうに最悪。内科は迷いがより大切で、外科医は決断がより大切。そんな悩みと決断のバランスの違いが、外科医と内科医の気質の違いに出てくるのだろう。そしてきっと、そんな強い決断の積み重ねが、外科医独特のかっこよさにつながってくるのだと思う。本を読んでいて文章の背景に強く感じたのは、そんな現場の外科医たちの、日々の経験・観察と、決断と、決断の中忘れない迷いと疑問と。その医者としてのプライドは、読んでいて心地いい。以下細かいところ。「腹部手術後のドレーンを入れるべきか」常識的主義をあらためて信念が違う外科医でする議論は、思考方法が門外漢にも勉強になります。「手術前のチェックはわざわざ大げさな検査を行わなくても多くは問診や診察でチェックできる」内科でもけっこうできない。数字がでると、客観化され絶対的になったような気分になって(まやかしなのに)落ち着くという医者は多い。問診や身体診察ができない上級医に限って、検査していないことについて部下を叱責する。ともあれ、問診や診察はきちんとやりたい。…時間ないけれど。
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