ネメシスの使者 (文春文庫)

ネメシスの使者 (文春文庫)

によって 中山 七里


4 5つ星のうち(9人の読者)

ネメシスの使者 (文春文庫) - 内容紹介 死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が殺される事件が起きた――。 殺害現場に残された“ネメシス”のメッセージの謎とは? ネメシスとはギリシャ神話に登場する「義憤」の女神。 事件は遺族による加害者への復讐か、 はたまた司法制度へのテロか? ネメシスの真の狙いとはいったい……? ドンデン返しの帝王が本書で挑むのは「死刑制度」。 『テミスの剣』の渡瀬刑事が追う社会派ミステリー最新作。 内容(「BOOK」データベースより) 死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が、次々に殺される事件が起きた―。現場に残されていたのは、ギリシア神話に登場する「義憤」の女神を意味する「ネメシス」という血文字。事件は遺族による加害者家族への復讐か、それとも司法に対する挑戦か?司法システムと死刑制度を正面から取り上げた社会派ミステリ。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 中山/七里 1961(昭和36)年、岐阜県生まれ。会社員生活のかたわら、2009年、『さよならドビュッシー』で、第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る

ネメシスの使者 (文春文庫)の詳細

本のタイトル : ネメシスの使者 (文春文庫)
作者 : 中山 七里
ISBN-10 : 4167914360
発売日 : 2020/2/5
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 26.21 (現在のサーバー速度は28.27 Mbpsです
以下は ネメシスの使者 (文春文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
私はこの作者の作品は2冊目です。一冊は、「死に行く者の祈り」でこれも死刑と言う重い題材でした。今回は、死刑制度を真っ向から考えさせられるテーマだと思っていたのですが、確かにそうなんですが死刑廃止論の在り方ではなく被害者と加害者の家族のその後です。ただ、この作品だと2時間あれば読めるのが3日もかかりました。面白くないからではありません。加害者の更生していない我が身の保身ばかりが加害者から語られるのに胸糞悪いのです。それだけリアルなのです。極刑を持ってと言う犯罪者の更生、日本の法律は更生を目的にしています。加害者家族には本当に可哀想なのかわからない時があります。何故なら被害者は2度と生き返ってくれない、その遺族には逆に被害者遺族と言うレッテル貼があり、元の生活などありえない。加害者家族は氏を変えたり離婚をしたりすれば今のマスコミの在り方だと被害者遺族は守られていない気がします。加害者家族が狙われる報復は倫理上、おかしいですが、我が身の事となると恐怖を感じる。ここがまた、リアルで重いのです。だから読み進める手が止まる。考えさせられるのです。とにかく、登場人物がサラッと描かれていますが多いです。そして、この人、ひょっとして犯人か?と思わせられます。物語が動くのは300頁からですのでそれまでに、死刑廃止論者なのか判らない恩情判事や主人公の刑事や検事、それを取り巻く登場人物達のそれぞれの想いが丁寧に描かれています。登場人物全てが被害者遺族、友人、加害者家族、皆が語り部です。ただ、犯人がいきなり判明して、エッて大きな声で自分でビックリしました。しかし、この作品はそこからが始まりだったとは思いませんでした。恩情判事の真の目的にもエッてなりました。死に行く者の祈りは冤罪事件ですから非現実的展開も多いですが、今回はリアルすぎて気持ちが暗くなりましたが、お見事だと思います。

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