物乞う仏陀
物乞う仏陀
によって 石井 光太
3.7 5つ星のうち(35人の読者)
物乞う仏陀 - 内容紹介 アジアの路上で出会う子供のもの乞いや障害者の背後にある現実を描く。アジアの暗部を描きながら、清々しい読後感を与える稀有の書 内容(「BOOK」データベースより) 娼婦、マフィア、物乞う人。アジアの最深部に分け入った衝撃のノンフィクション。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 石井/光太 1977年東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。国内外の民俗、文化、宗教などをテーマにしたルポを雑誌や本に寄稿。その他、感染症を主とした医療についての執筆、啓蒙活動も行っている。現在は感染症専門の検査会社の顧問を務めるかたわら、余暇を見つけては海外に出かける日々(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
物乞う仏陀の詳細
本のタイトル : 物乞う仏陀
作者 : 石井 光太
ISBN-10 : 4163677402
発売日 : 2005/10/13
カテゴリ : 本
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登場人物に悲壮感がないのは、それぞれの国民性なのか、当事者故の強さなのか。それとも、無知であるが故か。内容は読者に何か働きかけようというような感じは決してないのだが、現実を知らせるということで、問題としての意識を促すこともできるかも知れないと感じられる。全体的な話の流れから受ける個人的な印象として、差別という精神的構造からくる社会的立場は、結局のところ、他のアジア各国だろうが、日本だろうが生活レベルこそ違えど、障害者が末端にいるという事実はかわりがないようだ。イデオロギーやメンタリティとは別な著者の単純な興味からはじまったこの旅のレポートは、アジアの障害者たちの過酷な現実に直面するたびに、怒り悲しみ、同時に同情や正義感では解決されない、「貧困・無教育」がもたらす無限ループに立ち尽くす...ただそれだけの姿が淡々と語られている。ノンフィクションとしての客観性を失っている部分も否めないが、いい意味でも悪い意味でもとても血の通った人間味を持っている一冊である。
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