世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)

によって 佐藤 健太郎


3.6 5つ星のうち(19人の読者)

世界史を変えた薬 (講談社現代新書) - 内容紹介 筆者はかつて、医薬品企業の研究所で新薬の研究に携わり、医薬の可能性と危険性について考える日々を送ってきた。もしこの薬があの時代にあったら、あの薬があの人物を救っていなければ、と考えるのは、歴史の愛好者として必然であった。もしコロンブスがビタミンCを知っていたなら、もし特殊アオカビの胞子が、ロンドンの病院のあるシャーレに飛び込んでいなかったら、間違いなく、現在の世界地図は大きく変わっていたはずだ。医薬品というものは、どうにも不思議な代物だ。老若男女を問わず、誰もが薬のお世話になっているにもかかわらず、薬について詳しいことはほとんど何も知られていないに等しい。口から飲み込んだ小さな錠剤が、どのようにして患部に届いて痛みや炎症を鎮めるのか、簡単にでも説明できる人は相当に少ないだろう。近年は、医薬品の過剰投与や副作用などネガティブな側面ばかりが強調されがちだが、人類は医薬品の発明によってその寿命を飛躍的に伸ばしていた。「死の病」と恐れてきた感染症は、抗生物質の発明により、ありふれた病気になった。あまり意識されないが、いくつかの医薬品は間違いなく、世界史を変え、人類の運命を変えてきた。医薬の科学はなおも発展の途上にあり、今後さらに大きく社会を変えてゆく可能性を秘めている――というより、確実に変えてゆくことだろう。とすれば、医薬と人類の関わりを、歴史の流れに沿って眺めておくのは、意義のある試みであるに違いない。 内容(「BOOK」データベースより) 「あの薬」がなかったら、世界の運命は変わっていた!もし、コロンブスがビタミンCを知っていたら。もし、チャーチルが感染症で急死していたら。もし、モルヒネの構造が原子ひとつ違っていたら。世界の歴史は、全く違っていたかもしれない!? 著者について 佐藤 健太郎一九七〇年、兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。医薬品メーカーの研究職、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教等を経て、現在はサイエンスライター。二〇一〇年、『医薬品クライシス』(新潮新書)で科学ジャーナリスト賞。二〇一一年、化学コミュニケーション賞。著書に『炭素文明論』(新潮選書)『医薬品クライシス』(新潮新書)『「ゼロリスク社会」の罠』(光文社)ほか多数。四七都道府県三二万kmを走破した国道マニアとしてしても知られ、『ふしぎな国道』(講談社現代新書)の著作もある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 佐藤/健太郎 1970年、兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。医薬品メーカーの研究職、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教等を経て、現在はサイエンスライター。2010年、『医薬品クライシス』(新潮新書)で科学ジャーナリスト賞。2011年、化学コミュニケーション賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

世界史を変えた薬 (講談社現代新書)の詳細

本のタイトル : 世界史を変えた薬 (講談社現代新書)
作者 : 佐藤 健太郎
ISBN-10 : 4062883384
発売日 : 2015/10/16
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 29.92 (現在のサーバー速度は26.56 Mbpsです
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ビタミンCから始まり、キニーネ、モルヒネ、麻酔薬、消毒薬、サルバルサン、サルファ剤、ペニシリン、アスピリン、エイズ治療まで、それぞれの開発の歴史と、それがどのように世界を変えたかを描く。著者は元医薬品メーカーの研究者とのことだが、本書は薬学の本と言うよりは歴史の本である。すらすら読めるし、知らない話もいっぱいあったが、これらの薬が「世界史を変えた」かどうかについては多分に主観的な記述になっている。参考文献が示されていないのも残念。それにしても、(麻酔薬について)「一世紀半にもわたってこれほどまでに広く用いられているにもかかわらず、麻酔の原理が全くわかっていない(pp.86-87)」というのは、考えてみるとすごい話だ。患者が、手術前に麻酔科医に「ところで、なんでこの薬を使うと意識を失うのですか」と尋ねたら、どういう返事がくるのだろうか。

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