日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)
日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)
によって 内山 節
4.9 5つ星のうち(30人の読者)
日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書) - 内容紹介 ターニングポイントは1965年だった! 私たちの自然観、死生観にそのときどんな地殻変動がおきたか? 「キツネにだまされていた時代」の歴史をいまどう語りうるのか? まったく新しい歴史哲学講義。(講談社現代新書)ターニングポイントは1965年だった! 私たちの自然観、死生観にそのときどんな地殻変動がおきたか? 「キツネにだまされていた時代」の歴史をいまどう語りうるのか? まったく新しい歴史哲学講義。 内容(「BOOK」データベースより) かつては、日本のキツネが暮らしている地域では、人がキツネにだまされたという話は日常のごくありふれたもののひとつだった。それも、そんなに昔の話ではない。キツネに悪さをされた。キツネに化かされた。そういった話は、いまから五十年くらい前の二十世紀半ばまでは、特にめずらしいものではなかった。…ところが一九六五年頃を境にして、日本の社会からキツネにだまされたという話が発生しなくなってしまうのである。一体どうして。本書の関心はここからはじまる。そのことをとおして、歴史学ではなく、歴史哲学とは何かを考えてみようというのが、本書の試みである。 商品の説明をすべて表示する
日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)の詳細
本のタイトル : 日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)
作者 : 内山 節
ISBN-10 : 4062879182
発売日 : 2007/11/16
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 22.58 (現在のサーバー速度は26.57 Mbpsです
以下は、日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
この本のキーワードにはありませんが、いままで「自然保護」という言葉に、何となく違和感を感じていました。しかし、この本を読んで、そうだったのか〜と、これまでの違和感に、妙に納得しました。自然保護が大切だ、いう事には異論はありませんが、これ、実は、人間中心の西欧思想の産物なのですね。古来の日本人は自然と一体になって、自然とうまくお付き合いをする中で、生活をしたきたということに、あらためて納得しました。「山川草木悉皆成仏」の方が、しっくりきます。転機が1965年という提起は、大胆で唐突ですが、丁寧な説明でなるほどと思ってしまいました。キツネをダシにして、「みえない歴史」という考え方を提起していることに拍手。
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