定年後のお金-貯めるだけの人、上手に使って楽しめる人 (中公新書)
定年後のお金-貯めるだけの人、上手に使って楽しめる人 (中公新書)
によって 楠木 新
4.3 5つ星のうち(5人の読者)
定年後のお金-貯めるだけの人、上手に使って楽しめる人 (中公新書) - 内容紹介 家計の現状把握、固定費の見直しなどの「基本」を伝授。さらには、やりたいことには出費を惜しまず人生を楽しむ姿勢を提言する。 内容(「BOOK」データベースより) 人生100年時代と言われるが、長生きはリスクでもある。自分の老後資金で本当に足りるのか―。『定年後』の姉妹編である本書では、著者が長年実践してきた「財産増減一括表」の作成を推奨。家計の管理と見直しのポイント、資産運用の基本的考え方など、お金にまつわる課題について具体的な指針を示す。さらには、本当にやりたいことに出費を惜しまず人生を楽しむべきと提言。お金と生き方・働き方の関係を問い直す。 著者について 楠木新 1954年、神戸市生まれ。京都大学法学部卒業。生命保険会社に入社し、人事・労務関係を中心に、経営企画、支社長等を経験。2015年、定年退職。「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。楠木ライフ&キャリア研究所代表。2018年より神戸松蔭女子学院大学教授。『人事部は見ている。』『サラリーマンは、二度会社を辞める。』『会社に使われる人 会社を使う人』『左遷論』『定年後』『定年準備』などの著書がある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 楠木/新 1954年(昭和29年)、神戸市に生まれる。京都大学法学部卒業。生命保険会社に入社し、人事・労務関係を中心に、経営企画、支社長等を経験。勤務と並行して、「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。2015年、定年退職。現在、神戸松蔭女子学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
定年後のお金-貯めるだけの人、上手に使って楽しめる人 (中公新書)の詳細
本のタイトル : 定年後のお金-貯めるだけの人、上手に使って楽しめる人 (中公新書)
作者 : 楠木 新
ISBN-10 : 4121025776
発売日 : 2020/1/17
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 23.94 (現在のサーバー速度は29.67 Mbpsです
以下は 定年後のお金-貯めるだけの人、上手に使って楽しめる人 (中公新書) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
ご存じ、「定年後」がベストセラーになった著者の最新刊です「老後2000万問題」等が話題になり、ご本人が金融機関にいらっしゃったということもあり、「定年後とお金」がテーマになっています「老後2000万問題」に代表されるように、やはり、「老後のお金に不安を持つ」のは確かただ、天動説・地動説ではありませんが、本書を読むと、その考え方に、少し変化が起こる1冊です〇お金を貯める・「老後のお金」に不満を持っておられる方は多いと思われます・しかし、そういう人に限って、企業に企業会計があるように、家計の状況を把握していません・著者は、定年前から「財産増減一括表」と名付けた管理表で、ご自身の財産を毎年チェックされていたそうです・「財産増減一括表」によって、ーその年の収入・支出のバランスはどうかー時系列的に、そのプラス・マイナスはどう変わり、「どこに問題があるか」「将来のおおよその予想」・・がわかります・その上で、金融機関出身者らしく、商品別に「お金を増やす方法」「(年代別に)手を出さないほうがいい商品」等、「固定費の削減」等を紹介してくれ、参考になります〇お金を使う・ただ、著者は、それ以上に、「お金を使う方法」を、日本人は知らなさすぎなのではと警鐘を鳴らしています・「平均寿命が延びた」ということは、「定年後の第2の人生の期間も延びた」ということであり、「お金を上手に使い、1回しかない人生を有意義に過ごせば」と仰っています〇お金は、生きるための手段ではあるが目的ではない・上記にも関係しますが、いくら、お金を沢山持っていても、「何かしたいと思っていない人」は、「その使い方を知らない≒幸福な人生を送れない」と言います・よく言われる「幸福感」では、所得や学歴よりも、自分で人生を選択する「自己決定」が上位に来るそうです・中でも、自営業者やフリーランスの方に比べ、会社生活を送ってきた方は、会社のレールに敷かれた生き方をしており、定年と同時に社会とのつながりが切れ、主体性を持たない状態になり、人生や生活の意味を見出すことができないそうです・従って、定年前から「もう一人の自分」を作っておくことを提唱しておられます・また、主体的な生き方をされている人の事例として、「スーパーボランティア」として有名になった尾畠さんの事例を挙げていますいかがでしょうかそうはいっても、この不景気の中、「老後のお金は大丈夫なのか」という不安はありますただ、最後に、さだまさしの主人公という曲を引いて、「自分の人生の中では、誰もがみな主人公」と紹介しているように、「1回きりの人生が長くなった」中、逆に、「幸福度を増すチャンス」ととらえ、「できることからやっていきたいなあ」と思った1冊でした「老後に不安」を持つ方にこそ、お奨めの1冊です
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